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高山良二氏 宇和島講演会
IMCCD 認定NPO法人 国際地雷処理・地域復興の会代表の高山良二氏を招いて講演会を行いました。
高山氏は、宇和島市三間町出身で、今は、カンボジアと日本の行き来の中で、地雷の撤去処理や、農地開拓、学校作りなどに励まれている。
高山氏が常にいうのは、私には2つの才能がある。
1つは「お金が無い事」、2つ目は「頭が良くないこと」だそうである。
まず、お金が無いということは、自分の活動を支えてくれる存在がないといけないということになる。
自分でお金を持っていると、自分だけで完結してしまうことが多くなり、本質のところで大切にになる沢山の人を巻き込む事が出来なくなるという事。当事者意識を持たせなくなるという意味であると思う。自分だけで解決してしまうと、そうやって過去の戦争で日常生活が脅かされている人が世界には居るという事を知る機会を奪ってしまうことになる。活動の功績が認められて、国の方からお金の工面の話もあったようだが、それは高山氏にとって自分がやりたい事では無いと気づき、もらわなかったそうだ。普通だったら、喉から手が出るほど欲しいはずだ。遠回りをしてでも、僕たちにその活動の尊さや、人道支援の大切さを教えてくれている高山氏に頭が下がる。
2つ目の「頭が良く無いこと」について。高山氏に会って話をすると、特段小難しい話をしないことに気づく。常にまっすぐ本質だけを話していただける。世の中は頭の良い人にとってはとっても複雑だけど、複雑に考えず本質だけを見極めれば、それで良い。本質を話せば、相手は何も言えなくなる。「頭が良く無い」から、そこに真っ直ぐに向き合えるということだと思う。もちろん、決して「頭が良く無い」とは思わないが、本質を見極めながら、行動していけば、自ずと世界は開けてくるということを、教えていただける。
屈託のない笑顔で世界を平和へと導く高山氏の講演会は、大盛況の中、終わりました。
また、会いたくなる人です。僕もそうなりたい。(大谷)